ザ・ムービーフリーク・モノローグ

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ビューティフル Biutiful

80点

ビューティフル
2010年

監督 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演 ハビエル・バルデム、マリセル・アルバレス、アナー・ボウチャイブ、ギレルモ・エストレヤ
上映時間 148分

 


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バロセロナの老朽化が進んだ街で暮らすウスバル(ハビエル・バルデム)は、二人の子供と貧相な暮らしをしていた。移民に労働を紹介しマージンを得ることで生計を立てているが仕事上いざこざが耐えず生活はギリギリ。精神的な病を抱えた元妻にも悩まされる毎日。そんな中、体調不良で病院を訪れると思いもよらぬ症状を宣告される。ウスバルの体は癌に蝕まれており、既に余命が2ヶ月しかないというのだ。突然の事に呆然としながらも、刻々と時間は流れていく。。。

 

この映画の見所は社会的な問題と、余命宣告された現実を背景にした人間ドラマ。飛び込んでくる映像は常に生々しく、その状況や揺れ動く感情を非常に鋭く訴えかけてくる。

常に不安を抱え、過酷な環境の中で暮らす移民難民労働者は、日本人の私からしたらどこか非現実的に見えてしまう所がある。だけどこのような人達は現在も無数に存在していて、深刻化が進む一方なのが現実。この先人類が解決しなければならない大きな問題の一つだ。

 

やや抽象的な表現が多いのでその意味の読み取り方は人それぞれ違うかもしれないが、希望と絶望が同居したこの映画は見終わった後、心の中に何か暖かいものを残してくれる。

 

おすすめですが、深読みが面倒な方には向かないかもしれない。